2012年12月23日

穏やかな理由






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キリの姿が見えなくなって2週間。
比べるものではないけれど、夏に姿を消したラン母さんの時より
母や世話人は穏やかに過ごしている。寂しいけれど。
ムッチはラン母さんがいなくなった時と同じように、またお散歩に
行けなくなってしまった。
もともと好きじゃないのかな、お散歩?
それと、先頭立ってワンワン!言う子がいないのでとっても静か。
お世話するゴルゴルはいっぴきなので、ハッキリ言って母も世話人も
手持ち無沙汰な今日このごろなのれす。




ラン母さんがいなくなったのはあまりにも突然で、訳も解らず
心の整理さえも付かなかった。
今でも「なんで?」という気持ちは拭えない。
そして今、キリがいなくなったというのに心穏やかでいられる訳は…。
キリさんの本音が聞けたから。




キリは母や世話人に、短かったけれど準備をする時間をくれた。
キリは自分の置かれた状況、病気を理解していた。
母や世話人の事を気遣ってくれてた。





母はキリの病気が解ってから、自分を責めた、悩んだ。
なんでもっと早くに発見してあげられなかったのか。
キリは、発見が遅かったと自分を責めるのは何の意味もない、
病気になるのは仕方がない事であって、早くても見つからないし、
遅くても同じ決断しかなかったと言っていた。
母は突っ込んだ検査(麻酔を伴うCT、MRI)・治療(手術や抗がん剤)を
するべきか?悩んだ。
キリの状態を見て、獣医師の意見を聞いて、調べてみて
「しない」事を選択した。
選択したけど不安だった。間違っていたらどうしようともがいた。
でも、キリは母のその判断は間違ってないと言ってくれた。
手術をしたら帰って来る事はない、お腹を開けたまま死ぬのはイヤ、
積極的な治療は望んでいないと言っていた。
後悔しないように、今の精一杯で接して欲しい。
でも最後まであきらめないで精一杯治療はして欲しいと。
だから母は、自ら注射も点滴もした。精一杯頑張った。


母の判断は間違っていないとキリは言ってくれたけど…
それでもやはり迷いはあった。
「あたしが正しい選択をするように仕向けているでしょ。」
このキリのひと言で母の思考はキリなんだと、迷いは消えた。




たくさんの臓器に転移していたというのに、キリは痛みはなかった。
それは母が解らなかっただけじゃないの?と言われそうだけど、
キリを見ていれば解る。ずっと、どんな時も苦しそうではなかった。
ただ「しんどい」とは言っていた。
カラダの中にたくさんお水が溜まってたもんね。
痛くて泣くのは怖いからなんだって。
キリは怖くはないんだって。
痛みを伴わない死もあると言っていた。
そして、死ぬ事は悲しい事じゃないって。
確かにキリは痛がっても、怖がってもいなかった。
常に落ち着いていたし、堂々としていた。
母は今まで経験した事がないほどの穏やかなお見送りができたと思っている。




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キリさんらしい事も言っていた。
もう食べられない時期に来ていると自分で解っていたキリさん。
でも何か食べられそうなモノを聞くと…
「四角いバットに白いゼリー状のもの」
手作りのモノが良いのか聞くと…
「手作りは基本でしょう!」だって。


そんなキリさんのわがままを快く聞いてくれたタン坊のママさん。
キリの希望を聞いた次の日に超特急で…


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今年のお誕生日のケーキを覚えていたらしい。
キリさんらしいリクエストだった。
タン坊のママさん、感謝の言葉しかありません。「ありがとう。」



キリさんらしい事をもうひとつ。
ラン母さんもキリもあっという間にいなくなった。
どうしてあっけなく逝ってしまう事を選ぶのか?
「ウチには長患いするだけの余裕がないから。」
なんて言うのよーーーーー。
確かにでめ家は裕福ではありません!
でも愛する我が子の事だもん、借金したって守るわよ!!!


でね、キリさんはこう言っていた。
「私は彼女達(母と世話人)に見つけてもらった。」
確かに先代キリのブリーダーさんのところでたまたまキリを見つけたの。
「一緒に笑うために来たから。苦しませるためじゃない。」
キリのためだったら苦しいなんて思わないのに。
でもねキリ、本当に楽しかった。いつも笑顔がいっぱいだったね。



キリ、いつも支えてくれて感謝してます。本当にありがとう。








posted by でめきんとと at 02:54| kiri | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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